Google日本語入力のAndroid設定方法!便利な使い方は?
スマートフォン購入時に設定されている日本語入力機能に不満があるなら、Google日本語入力を試してください。無料でありながら強力な辞書と便利な機能を備えるGoogle日本語入力の、Android上での設定方法からさまざまな使い方までを紹介します。
目次
- 1Google日本語入力とは?設定するメリットは?
- ・Google日本語入力とは?
- ・Google日本語入力を設定するメリット
- 2AndroidでのGoogle日本語入力の設定方法
- ・Google日本語入力の設定方法
- ・キーボードの設定をGoogle日本語入力に変更する
- ・ユーザー辞書を追加
- 3Google日本語入力の基本的な使い方
- ・キーボードのレイアウトを切り替える方法
- ・キーボードをGoogle日本語入力以外に変える
- ・スマホ打ちで「かな」「英字」「数字」を切り替える
- ・顔文字や記号を入力する
- ・マッシュルームを使う
- ・入力間違い時はアンドゥ機能を使用
- 4Google日本語入力をより便利に使う方法
- ・便利に使うおすすめの方法
- 5Google日本語入力設定でスマホ入力をより便利に!
- ・Googleの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
Google日本語入力とは?設定するメリットは?
Androidの日本語入力は、最初は購入したメーカーが提供するものが動いています。それで問題がないのならいいのですが、たいていは辞書や変換などに不満を感じて使い続けることになります。
そんなときには、ほかの日本語入力アプリを利用してみるべきです。評判の良い日本語入力アプリにはATOKやSimejiなどがありますが、ATOKは有料ですし、Simejiは中国企業のBaidu(バイドゥ)が提供するということで抵抗がある人も少なくありません。そんななかで安心しておすすめできるのがGoogle日本語入力です。
Google日本語入力とは?
Googleが提供する無料のサービスやアプリの中で一番使われているのはGmailでしょうが、Androidスマートフォンの普及に合わせて利用率が伸びているのがスマートフォン用の日本語入力アプリであるGoogle日本語入力です。
Google日本語入力はその名の通り日本語入力をサポートするアプリで、ケータイ由来のテンキー入力(12キー入力)やフリック入力、QWERTYでのローマ字入力が使え、強力な辞書と顔文字や絵文字などの入力画面を備え、特殊な変換機能でスマートフォンでの入力をサポートしてくれます。
Google日本語入力を設定するメリット
Google日本語入力をおすすめする一番の理由はその強力な辞書にあります。Googleがネット上の検索時に入力される単語や人気のサイトなどでよく使われる単語を収集して作られているため、人気の芸能人やTV番組のタイトル、キーワードが自分で辞書登録せずとも利用できます。さらにそれらを定期的に辞書に追加してくれるのも嬉しいところです。
またGoogle日本語入力は豊富な機能も魅力です。「いま」で現在の時刻を、「きのう」で機能の日付を入力したり、濁点や小文字化なしでもそれらを推測して「じゅんび」ではなく「しゆんひ」で「準備」と変換してタップ数を減らしたりといった使い方がGoogle日本語入力ならできるのです。
ただし、辞書の単語登録数が多いことも、いろんな機能で変換してくれることも、どれも入力を助けてはくれますが、変換候補が大量に出てくるのでその中から選ぶコストは増えます。使い方によりますが、入力が十二分に速いのであればGoogle日本語入力のようにアプリの能力に任せずに、自分で入力して候補を減らした方が楽になる場合もあります。
AndroidでのGoogle日本語入力の設定方法
まずはGoogle日本語入力をAndroidにインストールします。下のリンクでGoogle Playにアクセスして、Google日本語入力をあなたのAndroidにダウンロードしてインストールしてください。
Google日本語入力の設定方法
それではここからGoogle日本語入力の設定をしていきます。まずAndroidのホーム画面から「設定」を選択し、「言語と入力」の項目をタップします。画面が切り替わったら「Google日本語入力」の項目を選ぶとGoogle日本語入力の設定画面が表示されます。
このとき「現在のキーボード」(機種によっては「標準」など)の項目にある「日本語 - Google日本語入力」を選ぶと「現在のキーボード」の選択画面に移行しますので間違えないようにしてください。
キーボードのレイアウトを決める
それでは上から順にGoogle日本語入力の設定をしていきます。最初に「キーボードレイアウト」を選択します。
キーボードレイアウトの中で最初に選ぶのはキーボードの配列です。ケータイの10キー(12キー)配列にするか、コンピュータと同じQWERTY配列にするか、Google独自の母音子音分離型のGodan配列にするかを選びます。QWERTY配列とGodan配列を選ぶと、共にローマ字入力となります。
続く「12キーレイアウトの入力スタイル」では入力スタイルを以下の3種類から選択します。
- ケータイ打ち……「あ」を連続して打つと「あ→い→う→え→お→あ」と切り替わります。
- フリック入力……「あ」を打つと「あ」、「あ」を推しながら上下左右にフリックすると「い」「え」「お」「う」と切り替わります。
- ケータイ+フリック入力……ケータイ打ちとフリック入力のどちらでも入力できます。ただし、「ああいう」などのように「あ段」の文字が連続するとケータイ打ちモードが働いて「いいう」と入力されるため、カーソルキーなどで明示的に次の文字であると指定しなければなりません。
携帯電話でケータイ打ちが体に染み込んでいる人以外は「フリック入力」でいいでしょう。
「QWERTYモード」では、入力画面で「あa」ボタンをタップしたときに切り替わる英字キーボードを常にQWERITY配列にするか、かな入力配列に合わせるかを選択できます。
「スライド入力の感度」ではフリック入力の感度を調節できます。
「片手モード」ではキーボードを片手で操作しやすいように右か左に寄せるか否かを設定できます。
「キーボードの高さ」では、画面下のキーボードの高さを調節できます。高さを低くすれば本来のアプリの画面が広く使えて便利ですが、あまりキーボードの高さを低くしすぎるとキーの大きさが小さくなって誤タップによる入力ミスが増えます。
「横表示固有の設定の使用」では、Androidを横持ちしたときにGoogle日本語入力のキーボード配列を別のものにするかどうかを設定できます。横画面では10キー(12キー)配列は打ちづらいので、このスイッチはオンにして、横表示固有のキーボードレイアウトをQWERTY配列にしておくのがおすすめです。
テーマを決める
キーボードレイアウトが決まったら、次は「テーマ」を決めます。Google日本語入力の設定画面から「テーマ」を選び、利用したい配色や背景のテーマを選択します。
下図は赤いテーマを選択した場合ですが、「キーの外枠」を付けるか否かを選んで「適用」をタップすれば、テーマは決定されます。
入力方法を決める
続いては「入力」方法の設定です。Google日本語入力の設定画面から「入力」を選び、各項目を設定します。各項目の内容を以下に箇条書きで記します。
- キー操作バイブ……入力時に振動で反応を返すか否かを選択
- キー操作音……入力時に操作音を鳴らすか否かを選択
- キー押下時にポップアップ……フリック入力などの候補画面をポップアップするか否か
- キーの長押し時間……どのくらいの時間を長押しと判断するかの基準
- 全画面モード・ハードウェアキーボードのマッピング……無視して大丈夫です
変換方法を決める
さらに「変換」方法を設定します。Google日本語入力の設定画面から「変換」を選び、各項目を設定します。こちらも各項目の内容を以下に箇条書きで記します。
- 半角スペースの使用……全角文字入力時でも半角スペースを使うか、半角/全角のモードに合わせてスペースも半角/全角に切り上げるかの選択
- 自動かな装飾変換……濁点や小文字化を前後の入力文字から自動で判断するか否かの選択。非常に便利なのでスイッチをオンにすることをおすすめ
- 自動修正……入力ミスを自動的に補正するか否かの選択。こちらもオンを推奨
- シークレットモード……一時的に学習機能などを停止するか否かの選択
- 絵文字プロバイダの選択……電話会社ごとに異なる絵文字を選択
- 学習機能……辞書でよく使う単語が先頭に来るようにするか否かの選択
- 履歴の消去……辞書に変な癖がついたと感じたときに履歴を消去して初期値に戻す機能
その他
最後に「その他」の項目を設定します。Google日本語入力の設定画面から「その他」を選んで「その他」画面に移行します。
「使用統計情報を送信する」は、Google日本語入力を利用した各種情報やエラーレポートをGoogleに送信するかどうかを選択します。これをオフにしても問題はありませんが、こうした情報の積み重ねでGoogle日本語入力の辞書の単語が充実していくので、無料で使う代わりのコストと考えてオンにしておくことをおすすめします。
「アプリアイコンを表示」では、Google日本語入力のアイコンをランチャーに表示するか否かを選択します。Google日本語入力は基本的に設定アプリや実際の入力画面から各種設定が可能ですから、ただでさえアプリアイコンがあふれがちなランチャーやホーム画面にはGoogle日本語入力のアイコンは表示しないほうが使い良いでしょう。
キーボードの設定をGoogle日本語入力に変更する
前章のように設定を終えたら、Google日本語入力を標準の入力方法として設定します。Androidのホーム画面から「設定」を立ち上げ、「言語と入力」を選びます。そして「現在のキーボード」(機種によっては「標準」)を選択します。
すると、その時点で使える入力アプリが「キーボードの変更」画面に表示されますので「日本語 Google日本語入力」をタップします。すると「現在のキーボード」がGoogle日本語入力に切り替わり、入力時にGoogle日本語入力が最初に表示されるようになります。
ユーザー辞書を追加
前にも記しましたが、Google日本語入力は強力な辞書が魅力です。しかし、それでもあなたの求める単語が100%登録されているわけではありません。必要な単語があった場合にはGoogle日本語入力のユーザー辞書に追加します。
単語追加の使い方は、まずGoogle日本語入力の設定画面を開きます。その上で「辞書ツール」を選択し、画面右上の「丸に+」アイコンの追加ボタンをタップします。
すると「新しい単語の追加」画面がポップアップしますので、登録単語の「単語」と登録単語の「よみ」を入力し、単語の「カテゴリ」を選択します。Google日本語入力ではカテゴリで、いろいろな種類の名詞以外に動詞や形容詞など活用する単語も登録できます。非常に便利なのですが、国語の文法を忘れているとちょっと面倒かもしれません。
以上を入力し終えたら「OK」をタップしてユーザー辞書に単語を登録します。これで以後、あなたの登録した単語がGoogle日本語入力で変換できるようになります。
また、AndroidからAndroidへと乗り換えた場合は、以前のAndroid端末上のGoogle日本語入力で登録した辞書をインポートするという使い方もできます。古いAndroid端末からエクスポートした辞書を、Googleドライブなどを経由してインポートすれば、以前登録した単語をそのまま新しいAndroid上のGoogle日本語入力でも利用できるようになります。
Google日本語入力の基本的な使い方
すべての設定がおわったところで、Google日本語入力の入力時における使い方の説明に移ります。
キーボードのレイアウトを切り替える方法
Google日本語入力の左下にある「地球儀」アイコンをタップすると入力方式が切り替わります。下の例では「Google日本語入力(日本語)」→「Google日本語入力(英語)」→「英語入力」と切り替わっています。このあと英語入力画面で「地球儀」アイコンをタップすると、元の「Google日本語入力(日本語)」に戻ります。
キーボードをGoogle日本語入力以外に変える
同様に、「地球儀」アイコンを長押しすると「キーボードの変更」画面がポップアップして、入力方式を選択できるようになります。
スマホ打ちで「かな」「英字」「数字」を切り替える
10キー(12キー)配列のままで英字や数字を入力するには、画面左下の「あa」ボタンを使います。まず「あa」ボタンをタップすると英字入力モードに切り替わります。ここで英数字や英文入力時によく使う記号類がフリック入力できます。
フリック入力での数字入力が面倒であれば、「あa」ボタンの上にある「!?#」ボタンをタップして、絵文字や各種記号を入力できるキーボードに切り替えます。その上で画面下の「1234」タブを選ぶと、10キー(12キー)での数字と計算記号入力が可能となります。
顔文字や記号を入力する
前節でも触れましたが、「あa」ボタンの上にある「!?#」ボタンをタップすると、絵文字や顔文字、数字や各種記号を入力できるキーボードに切り替えられます。画面下の「!?#」タブを選ぶと数字と各種記号、「:-)」タブを選ぶと顔文字、「笑顔」タブを選ぶと絵文字が、それぞれ入力可能です。
マッシュルームを使う
Androidの入力環境では、マッシュルームと呼ばれるツール類を使うことで、顔文字、絵文字、定型文、クリップボードの履歴などを入力できます。
Google日本語入力でのマッシュルームの使い方は、「あa」ボタンの長押しで、ポップアップする「歯車」アイコンの「設定」ボタンをタップして、ポップアップウインドウから「マッシュルームを起動」を選択し、マッシュルーム対応ツールを選択することで行います。
入力間違い時はアンドゥ機能を使用
Google日本語入力にはアンドゥ機能も搭載されているので、確定直後なら元の未確定状態に戻すことができます。間違って確定した場合は、すぐにキーボード左上の「アンドゥ」ボタンをタップします。すると確定文字列が未確定文字列に戻りますので、そこで文字を修正して改めて変換→確定します。
Google日本語入力をより便利に使う方法
前の章では、Google日本語入力のキーボード上の各種ボタンを使っての便利な機能をお伝えしましたが、ここからはキーボード入力の便利な使い方をお教えします。
便利に使うおすすめの方法
この使い方は、キーボードで特別な読みを入力することでGoogle日本語入力を便利に使う方法です。
ひらがな入力で英単語を変換候補に表示
Google日本語入力では、英単語の日本語での読みを入力すると、元の英単語に変換できます。フランス語の挨拶なども表示します。
外国の都市名をひらがな入力で外国語に変換
Google日本語入力では、前項と同じ使い方で外国の都市名も英語表記に変換できます。
さまざまな計算での答えも表示
Google日本語入力では、四則演算の式を入力すると、その計算結果を変換結果で教えてくれます。文章を入力中にちょっとした計算をしたくなったときなど、いちいち別に計算アプリを立ち上げて計算結果をコピペしなくてもGoogle日本語入力に尋ねるだけで済みます。
「ばーじょん」入力でGoogle日本語入力のバージョンを確認
Google日本語入力では「ばーじょん」と入力することで、Google日本語入力のバージョンが変換結果に表示されます。普通は必要ない機能ですが、トラブルがあった際、Google日本語入力のバージョンを知らせるときに役立ちます。
「かおもじ」入力で顔文字を表示する
Google日本語入力では「かおもじ」で各種顔文字に、「えもじ」で各種絵文字に変換できます。
変換される顔文字や絵文字の横にはその顔文字や絵文字の読みが書いてありますので、そちらの読みをGoogle日本語入力に入力することで顔文字や絵文字を呼び出すことも可能です。下図は「がくーり」の読みで顔文字を、「くりあ」の読みで「クリア」ボタンの絵文字を呼び出した例です。
「うれしい」「かなしい」で感情に関する顔文字を表示
先ほど「「かおもじ」入力で顔文字を表示する」の項で説明したように、Google日本語入力では顔文字や絵文字に読みが付けられていますので、その読みを入力することで顔文字や絵文字に変換できます。良く使う顔文字や絵文字の読みを覚えておくと便利です。
「いま」「あした」などを入力して時刻や日にち、曜日を表示
Google日本語入力では、「いま」「きょう」などと入力して時刻や日付、曜日に変換できます。年明けや元号が変わった前後でも間違えずに年や元号を入力できるので非常に便利です。
「いま」「きょう」「きのう/さくじつ」「おととい/いっさくじつ」「さきおととい」「あした/あす」「あさって/みょうごにち」「しあさって」が使えます。
また、「1231」などと時刻や日付の数字を入力すると変換候補に時刻や日付が並びますし、「にちよう」などと曜日を入れると次のその曜日の日付に変換できます。
Google日本語入力設定でスマホ入力をより便利に!
以上でお伝えしたことを踏まえて、多機能なGoogle日本語入力を便利に利用してください。特に来たる新元号の公布、施行に備えて、日付を間違えずに入力できるGoogle日本語入力をいまのうちに入手しておくことをおすすめします。